「むちうち」は、自動車の追突事故などが原因で起こる症状ですが、正式な名称ではありません。 正式にはなく、頚椎捻挫(けいついねんざ)、頸部挫傷(けいぶざしょう)、外傷性頸部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)、バレ・リユウー症候群などと診断されます。 典型的な症状は首の痛み、肩こり、腕や手指の痺れ、などです。
むちうちは、後遺障害として認められないと思い込まれている方もおられるのですが、実際には、むちうちでも後遺障害が認められることはあります。実は、全部の後遺障害認定の中で最も多く、半分以上を占めているのは、むちうちのケースなのです。 但し、むちうちであれば、必ず後遺障害が認められる訳ではなく、下記の表が認定の基準となります。
上記のように、むちうち症は、後遺障害の中で最も多いケースです。しかし、逆に言うと、全体の数が多いので、認められないケースも最も多いのです。 後遺障害がきちんと認定されるかどうかで、損害賠償額が数百万円以上異なる場合もありますので、適切な診断を受けることが極めて重要です。
例えば、神経症状が残っているかどうかを診察するにはMRIなどの機器を用いますが、医院や医師によっては、これらを使用しないために、神経症状を確認できないことがあります。 逆に、交通事故によるむちうち症の後遺障害に精通した医師であれば、適切な診察や治療を受けることが出来、適切な診断書を作成してもらえることが期待できます。 お困りのことやご不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
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